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6種の特許を取得している中日本カプセル。健康食品がブームになる以前
から参入し、岐阜で初めてソフトカプセルの製造を始めた企業でもある。
ドラッグストアやコンビニ、CMなどでなじみのある商品を数多く開発し、
製造に結びつくまでの道程を愛知淑徳大学2年の齋藤さん、岐阜大学3年
の天野くんが、山中社長、柳瀬本部長に聞いてきました。

中日本カプセルは、健康食品・サプリメントの受託製造(OEM)をする会
社だ。すなわち、自社製品を持たず、顧客からの製品化の依頼を受けて製
造している。CM等で目にするダイエットサプリや栄養補助食品は、ひょっ
としたらここで作られているかもしれない。

さて、自社製品をもたないため、製品のアピールに宣伝広告は使えない。
ではいかにして競合他社との差別化を図るのか。

ここで重要となってくるのが、情報共有だ。営業部門で顧客からの需要を
察知し、社内へ伝えられる。そして開発部門は、それに応える製品をつく
る。中日本カプセルはOEMの会社であるから、顧客の困りごとを解消する
ことが他社との差別化となり利益を生む。

では中日本カプセルの強みとはいったいなんだろうか。私はこれの一つに、
会社全体で製品開発に向かっている環境にあると考えた。開発は、企画か
ら製品化ができるまでに多くのステップを踏む。まず営業部門が顧客の需
要を伝え、開発部門にそれが届いたら企画を出していく。その企画の中で
選抜されたものを試作するために製造部門に協力を仰ぐ。業務時間内には
受注した製品を製造しているため、時間外でないと作れないためだ。また、
品質管理部門では企画に対し、既存の製品や特許と重複していないかを確
認する。
そしてこれらの流れを経て製品化にたどり着く。どの部門も欠けてはなら
ず、互いの協力が重要になってくる。

そして中日本カプセルでは、特許を出願・取得すると報奨金が出るという。
これには社員の意欲を向上させる目的がある。そしてもちろん、開発部門
だけでなく関わったすべての部門の人にもである。社員の頑張りが受け止
められている。

また、社員が意欲を持って仕事をするには職場環境が重要であり、ここに
は意見が上まで通るようなシステムがある。1996年に会社が設立され、徐
々に従業員数が増えていった。そのため、トップが社員を引っ張るのでは
なく、全社員が心地よく働けるよういろいろな意見を求め改善に向かって
取り組んでいる。

中日本カプセルは、健康食品業界に身をおき流行を察知しながら、日々研
究開発や職場改善に取り組んでいる。まだいろいろなところで十分とは言
えないことがある。しかし、社員の提案や要望を受け止め徐々に向上して
いくこの会社は、共に長く寄り添っていけるのではないだろうか。

中日本カプセルは健康食品の受託製造を行っている企業であり、さらに健
康食品を詰めるハードカプセルとソフトカプセルの開発を行っている企業
である。中日本カプセルを調べてまず目を引くのがさまざま種類のカプセ
ルと数多くのカプセルの特許である。カプセルとして、健康を意識して油
不使用カプセルや熱でくっつくことがないカプセルなどがある。私は受託
製造の会社がカプセルの開発に力を入れている理由とさまざまなカプセル
を生み出す力は何なのか疑問に感じ、追求した。
まず、カプセルの開発に力を入れている理由について聞いてみた。その理
由、ほかの同業社との違いを出すことである。日本にはソフトカプセルを
開発できるところは20社くらい存在している。20社の中から中日本カプセ
ルを選んでもらうために、カプセルに付加価値を加えることに力を注いで
いた。ただひたすらにカプセルの種類を増やしているわけではない。消費
者や取引先の企業からあがったネガティブなことをプラスにすることに注
力して開発を行っている。例えばソフトカプセルを長い間常温で放置して
いたら熱でくっついてしまうという消費者の声があったためくっつかない
カプセルを開発したということもある。ただ開発するだけでなく特許の取
得もしている。これはお客さまへの技術力のアピールである。今、中日本
カプセルでは年間に1つ特許の出願を目標として開発を行っている。

次にさまざまなカプセルを生み出す力は何なのかという理由について聞い
てみた。それはチームである。中日本カプセルには営業、品質管理、開発、
製造の部署が存在する。開発だけが開発をするわけではなくそれぞれの部
署の人間が力を貸して開発を行っている。一つの開発を行うのに営業がお
客様から情報をもらってきて、営業が持ち帰った情報を開発がもらってお
客様や消費者のニーズに合わせて新しいカプセルをつくる。その新しいカ
プセルをつくるために製造の部署の人間が試作品を作る。試作品が商品と
して出せるものであるか品質管理が判定して、開発の人間が特許取得のた
めに活動する。この一連の流れにより新しい特許を持ったカプセルが誕生
している。部署間のチームワークがいいため、中日本カプセルはさまざま
なカプセルを世に送り出していることがわかる。

さまざまの商品の開発において中日本カプセルはこんなことを行っている。
それはアイデアの募集である。製造効率を上げるための工夫や商品の名前、
新しいカプセルなど、さまざまなアイデアを募集している。アイデアに対
しての報奨金を出すことも行っている。

これから新規の事業を3つくらい進めていく予定だ。お客様から組んでよ
かったと思えるような商品開発を目指して躍進していくであろう。


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