冷凍おせち料理を百貨店、量販店、通販会社に卸しており、年間18万セッ
トを製造、販売。業界大手シェアNo.1。
そんな銀の森コーポレーションは、レストラン、ショップ、工場などがテ
ーマパークのように楽しめる施設「銀の森」も運営している。「おいしい
もので人のしあわせをつくりなさい。そのために私たちは存在しているの
だから。」が口グセの渡邉社長に、中京大学3年の菊川さんと下川さんが、
その想いを聞いてきました。
岐阜県恵那市にある銀の森コーポレーションは、業務用冷凍食品と冷凍お
せちを製造している会社だ。会社の敷地全体が「銀の森」という施設であ
り、園内は工場、ショップ、レストランが並ぶテーマパークのようになっ
ている。銀の森という名前の通り森の中の散歩道のような園内は、歩きな
がら季節を感じることができる。
創業当初は家族経営の豆腐屋だったが、業務用寿司の製造を経て、ここ数
年で現在の形に変化してきた。銀の森コーポレーションが常に変化し成長
してきた理由は、社長の未来を見据えた経営にあるようだ。「“現在“は矢
のように”過去”になっていく」と社長が語るように、時代とともに変化す
る世の中に合わせて、会社も拡張していこうと常に社会に目を向けている。
また、社長はお客さまの幸せを常に追求している。以前は製造・卸売業の
みであったが、「お客さまの幸せとは何か」を考えたとき、自分たちの店
舗を持つことにこだわった。卸売業だけではお客さまの声を聞くことがで
きないため、お客さまに近づきたいという想いでこの施設が造られたので
ある。
それから、外から見えないように周りを囲われた銀の森は、「非日常の施
設」も目指している。スーパーでもギフト専門店でもない、「楽しい・嬉
しい場所」であり、恵那を訪れるお客さまにとって、「またひとつおいし
いが生まれる場所」にしたいと考えている。銀の森コーポレーションの
「お客さまの本当の声を聞きたい」という想いは、お客さまと接する姿勢
にも表れており、お客さまの望む方向へ進むため、ここで生の声を聞きな
がら新しい形を提案していく。そして、非日常から脱出し、お客さまにと
っての日常になるため日々変化していくのである。
今後は、食の機能性に注目し、生活向上食品として日常生活を豊かにする
製品の開発に取り組んでいくとのこと。新しい施設の計画に関して、お話
してくださる社長はとてもわくわくしているように見えた。これからもお
客さまの幸せを第一に発展していくだろう。
銀の森は冷凍食品の製造・卸売業だけではなく、お客さまに近づきお客さ
まの声を聞くために飲食の複合施設を作った会社である。もともとは夫婦
で引き継いだ豆腐屋だったと聞いて驚いた。そこからお寿司の製造業を経
て、現在の事業に行きついたそうだ。そこに常に社会を見て社会の変化に
順応しながら成長しようという社長の想いが見えた。
「会社は成長がないとダメだ」「現在は止まっていない」の二つは社長の
お話の中で印象に残った言葉だ。現在は矢のように過去になっていき、常
に未来を見て進化していくと語っていた。ただ今に満足しているのではな
く、未来を見ていなければ行動できないと言う。社会の動きに敏感に反応
し、大きな変化にもすぐに対応できるのは、この考えがあるからだと分か
った。お客さまの意見を取り入れ、お客さまの望む方向へ向かっていき、
新しい形を作るために銀の森があるそうだ。今は銀の森だが10年後はわか
らない、その時も変化しているだろうと語ってくれた。
社長はお店で商品を紹介してくれている時や、外を案内してくれている時
など、常に「もっとこうしたら良くなる」「ここは山を開拓していくつも
りだ」など教えてくれた。社長の頭の中にはもっとたくさんのアイディア
がありそうで、もっと聞いてみたい。そして、今後はお客さまの生活を向
上させるような商品を作りたいそうだ。食の機能性にも目をつけ、どんな
ものが体にいいのかを考えていくと言っていた。また、お客さまの「嬉し
い楽しい」を作るために、「食品メーカーを脱皮していきたい」とも言っ
ており、今後の銀の森の進化に期待できる。
このように、現状に満足しないで、常に変化、進化し続けようとしている
ところに魅力を感じる。今後銀の森がどんな新しいものを作り出すのか、
どんな形に変化していくのか、わくわくする。