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地元・中津川のために、奮闘する株式会社サラダコスモの中田社長。
地元への、そして会社への想いを、岐阜大学3年山口くん、森くんがたっ
ぷり取材してきました。

サラダコスモは、大規模な野菜工場でもやしなどの新芽野菜を中心に栽培、
販売を行う会社である。サラダコスモでは特に、チコリの栽培、販売に力
を入れている。サラダとしてはもちろん、コーヒーや焼酎などチコリに関
連した商品を数多く打ち出している。チコリの菜や芋全体を無駄なく消費
できるのも魅力だ。さらに、チコリ関連施設「ちこり村」が岐阜県中津川
市で観光地として一役買っている、とても人気のある施設だ。「嬉しい、
楽しい、役に立つ」の三拍子そろったちこり村は、小さな子供から高齢者
まで多くの人に愛されている。中田社長は「意義深いでしょ」と言いなが
ら、たくさんのお客様が買い物を楽しんでいる姿を喜んで見ていた。

中田社長が常に口癖のようにおっしゃっている「意義深い」という言葉は、
サラダコスモの運営にも、社員にも、お客様にとっても大切なキーワード
だ。「今の仕事が、会社が、商品が自分の人生で取り組むのに価値がある
か、が大切だ。」と中田社長はおっしゃっていた。お客様に胸をはって提
供できること、地域に対して貢献度が高いこと、社員が価値のある人生を
おくれること、すべてに対して意義深いものであることこそが中田社長の
大切にしていることだ。特にサラダコスモで力をいれているチコリの栽培
や販売には、その意義深さが詰まっている。1.輸入食品だったチコリの
自給率向上 2.中津川市に広がる休耕地の活用 3.まだまだ元気いっ
ぱいな高齢者の雇用 4.右肩下がりぎみな地域の活性化の4つは、チコ
リの栽培や販売をするうえでとても意義深い理由になる。サラダコスモが
中田社長にも、社員にも、社会にも納得できる会社であることは、とても
意義深く魅力的だ。

中田社長が意義深さを強調するのは、会社の損得以外にも物事を量るもの
さしが必要だと感じているからだ。中田社長は、震災支援や南米への慰問
活動など社会貢献を積極的に行う方だ。しかし、サラダコスモにとって社
会貢献が多いことは意義深いことであると同時に、会社の利益が減ってし
まい時に赤字を生むリスクもある。「会社運営では迷うことがある。自分
の子供にできることが、会社や社会に対してできなくなってしまう。それ
を割り切ってしまうのが恐ろしいし、割り切ってしまいたくない」と中田
社長はおっしゃっていた。中田社長は御自身も社員にも、志や使命感を持
ってやってほしいと思っている。自分達の会社だけが良くなるようにする
のではなく、自分も含めて周りの人が意義深い人生を送れるように努力で
きる会社を中田社長は目指している。

今回のサラダコスモへの取材では、サラダコスモやチコリの魅力はもちろ
んだが、中田社長の人柄に強く惹きつけられた。中田社長の持つ意義深さ
のものさしは、今後もサラダコスモや社員、お客様に良いものを提供し続
ける原動力になっていると感じた。

チコリという野菜をご存知だろうか。日本であまり馴染みのない野菜であ
るが、ヨーロッパ原産のキク科の作物であり、ヨーロッパ諸国においては
キャベツ・レタスのようにポピュラーな野菜である。そんなチコリを日本
で生産し現在成長している会社がある。株式会社サラダコスモ。2006年に
それまで馴染みのなかったチコリの料理や加工品を全面に押し出した商業
施設「ちこり村」をオープンして以来徐々に客足を伸ばし、今では年間27
万人もの人が訪れているほどの盛況を見せている。そんな魅力あるサラダ
コスモの舵を取るのは、地元中津川市出身の中田社長だ。

社長がオランダに視察に行った際に出会い、チコリの持つ大きな可能性を
見出した。中田社長にはチコリを製造・販売することへの意義深さを強く
感じたという。それまで100%輸入であったチコリを国内で生産することに
より、日本の食料自給率向上に少しでも貢献できるのではないかと考えた。
また、チコリはサラダコスモで元から生産していたもやしやカイワレの生
産技術に似ていたことにより今できる技術が最大限に活かせるものであっ
たこともチコリを生産する大きな後押しとなった。さらに、地元中津川で
生産することにより今まで利用されていなかった畑の再利用や60歳以上の
働きたくても仕事のない人々に働いてもらうことで地元中津川に元気をも
たらし社会貢献につながるのでないかと考えた。商業施設「ちこり村」の
成功も相まって地域に大きく貢献しているサラダコスモは地域になくては
ならない存在である。

社長は会社経営を考える際に損得勘定以外の大きな指標として“意義深い”
かどうかを判断基準としている。日本で知名度の低いチコリという野菜の
不安要素の大きさや、先の見えない経済状況の中でチコリの生産を判断す
るきっかけとなったのはチコリを生産することへの意義深さであった。サ
ラダコスモでは野菜の生産のほかにも南米のアルゼンチン・ペルーの国へ
地域のバレエ教室の子供たちで行う“こどもミュージカル”の遠征や先の
震災では被災地に直接食料物資を行うなど様々な活動も精力的に行ってい
る。これらの活動は会社にとって利益にはなるものではない。しかし、そ
の活動をすることの“意義深さ”を中田社長は感じこれらの活動に挑戦し
ている。それはこれまで多くの困難を乗り越え、経験を知識・考えにかえ
て利益をあげ続けているサラダコスモと社長の自信からくる決断であるか
のように思える。

サラダコスモの掲げるテーマとして「嬉しい、楽しい、役に立つ」である
と社長は語った。それは“意義深さ”を大切にし、人と人、会社と地域と
のつながりを決してなくすことのないサラダコスモにふさわしいものに思
える。このように農業に観光、文化、人を巻き込んだ世界で初めてを切り
開き挑戦し続ける株式会社サラダコスモに今後も注目だ。


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