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「お客様の役に立つこと」を常に考え、新しいサービスを生み出している
金山印刷所。
自ら積極的に被災地支援も行っている鎌倉社長に、岐阜大学の傍嶋くん、
深谷くんが取材に伺いました。

鎌倉社長はNPO法人KIプロジェクトの理事長も務められている。KI
プロジェクトは、被災地支援を行っているNPOだ。
金山印刷所とKIプロジェクトの違いはと尋ねるとお金をいただくか、い
ただかないかの違いとのことだ。金山印刷所では紙にデザインすることに
よってパンフレットや名刺、パッケージなどを作り、それらを販売するが、
KIプロジェクトではボランティアバスの企画や支援商品の企画・販売な
どをすべてボランティアを行っている。
逆に金山印刷所とKIプロジェクトの共通点は「お役に立ちたい」である。
鎌倉社長曰く「お金を頂くか頂かないかにかかわらず、お役に立つことが
大切」という考え方だ。
金山印刷所では、鎌倉社長自らが企画をされていて、工夫があり、どの商
品もとても素晴らしいものだった。例えば、お菓子のパッケージは「お土
産話ができるお土産」で、お菓子のパッケージを他の人に見せながら、旅
行の思い出を語ることができるきっかけを提供する。また、展示会に出展
する企業のお手伝いもされていて、伝えることの難しい、形のないものの
概念をポイントを絞って、客観的にわかりやすくお客様に伝える工夫をし
ている。
また、鎌倉社長は「当たり前のことに感謝できる人になってほしい」とい
う思いから、毎朝「感謝の朝礼」を行っている。10分間、感謝カードに、
仕事やお客様に対する感謝の気持ちを書き、ボックスに入れるというもの
だ。私自身、日常的に何かに感謝するということは少ないが、改めて考え
てみると食べ物に対してはもちろんのこと、電気、水道などに対して感謝
しなければならないと思った。そうすれば、鎌倉社長のように色々なこと
を感謝に置き換えること、すなわち悪いことであっても良いことに置き換
えることができると思う。
KIプロジェクトの支援商品には「チョコボ」がある。これは、「ちょこ
っとボランティアチョコレート」の略称で、その名の通り商品を買うこと
で小さなボランティアができ、さらにお菓子が手元に残る。形として残る
ことで、私はボランティアをやったという達成感を得ることができる。た
とえ小さなボランティアであっても被災地の方々にとっては大きなことで
あって、その小さなボランティアの積み重ねは大きさでは表せないことだ
と思う。買う人の気持ちになって工夫されたものだからこそ、その気持ち
が買う人に伝わると思う。そして、支援商品の寄付によって、さまざまな
団体が継続的に行うことができる。
鎌倉社長にとって「お役に立ちたい」という気持ちはモチベーションだ。
「お役に立ちたい」から工夫されていて、工夫するから感謝されると思う。
「お役に立ちたい」という思いがあったから、色々な物事に可能性を鎌倉
社長は見出して、現在のような素晴らしい印刷物ができたと感じた。

金山印刷所さんを取材させていただいて、私は特に以下の二つの内容にこ
の企業の魅力を特に感じた。
1つめは「おみやげ話になるおみやげ」という点だ。印刷業という職業に
おみやげという言葉が絡んでくるのは不思議かもしれないが、金山印刷所
はお菓子メーカーが作ったお菓子の包装紙を作成している。
その包装紙にこの企業の工夫と思いが込められている。包装紙を作成する
前に社長自らその地域を調べたり、実際に観光してその土地のいいところ
を自分で体感する。そして、直接体感した人にしかわからないその地域の
良さを消費者に伝わりやすいように文字や絵、写真にして包装紙を作成す
る。実際拝見させていただいたものはすべて社長が企画やデザインを考え
たもので、話さなくてもその地域の良さが伝わるというよりは、自分から
自然とその地域に「こんなすごい建物があったよ」とか「こんなにきれい
な景色を見てきたよ」など自発的に話しながら渡したくなるような商品で
あった。まさに「おみやげ話になるおみやげ」というコンセプトが一目見
ただけで伝わってくるような商品だった。
2つめはボランティア活動を通じたこの企業のプロジェクトである。金山
印刷所の鎌倉社長はNPO 法人として東北地方などにボランティアに行って
いる。一時期はメディアにも多く取り上げられていた「東日本大震災」と
いう言葉は、今では以前ほどは聞かなくなった。しかし実際はいまだ復興
のめどが立っておらず、福島第一原発はその後の度重なる事故や災害で震
災時以上に危険な状態にある。それにもかかわらず多くの日本人の意識か
ら「東日本大震災」が消えようとしている。そんな中、風化を食い止める
ために鎌倉社長は紙媒体でしかできないことに注目した。1 つは紙媒体だ
と保存してある限り何回も目にすることができるということ。しかし情報
の更新の速さで圧倒的に紙媒体が負けてしまうという欠点もある。その点
は1回あたりの印刷量を必要数だけに減らしコストを抑え、次々に新しい
情報に更新していくオンデマンド印刷という方法での解決策も見いだして
いる。2 つめは紙媒体だと受動的に情報が伝わるというところだ。このこ
とこそが紙媒体の情報発信の最大の利点だと私は思った。ボランティアと
いう行為を自分から進んでやろうと思う人はごく少ない。インターネット
で検索するにしても、ボランティアに関するワードをあらかじめ知らない
と検索できません。しかし、紙媒体だとふとした時に目に入りボランティ
アをしようと全く思ってなかった人にも情報が伝わる。この情報をもとに
ボランティアにやってきた人たちが自分の本来やりたかったことを見つけ
ることができるのだ。
今この紙媒体の利点を最大限に活かすように、ボランティアと紙媒体を結
びつける新しい事業にも取り組もうとしている。この金山印刷所の事業内
容は全て鎌倉社長の「人の役に立ちたい」という意識の基行われている。
鎌倉社長のこの強い思いがこの企業の基幹でもあり、私たちこそ学んでい
かなければならないことだと強く感じた。


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