■運営団体
NPO法人G-net
〒500-8844
岐阜県岐阜市吉野町6-2ブラザービル2F

■問合せ
058-263-2162・058-263-2164
miryoku@gifist.net


「鉄」という自社の強みを生かし、思わず手に取りたくなる
温かみある家具を多数生み出している、杉山製作所。
「鉄で人を幸せにする」この理念の込められた思いとは?
愛知淑徳大学3年河合さん、岐阜大学3年塚原くんが取材にうかがいました。

杉山製作所は元々自動車の部品製造を請け負っていたが、2000年に現
在の島田社長が入社された時に新しくアイアン事業(鉄という素材にこだ
わったインテリア商品の提案、作成、販売をまとめて行う事業)を始めた。
その背景にはバブル崩壊後の不景気の影響を受けて売上が落ち込んだこと
もあるが、島田社長の前職であるインテリアコーディネーターの知識を活
かしていくことで、両親から引き継いだ会社を守っていけると感じたため
だ。そして2012年にはアイアン事業一本で活動していくことになった。
大きく事業転換したことで生まれた杉山製作所の新しい魅力についてまと
めていく。

杉山製作所は「鉄で人を幸せにする」という会社全体の目的があり、誇り
の持てる仕事として自己満足でないものづくりを目指している。「会社全
体でお客様にしっかりと作り手の想いが伝わるようにすることでものづく
りの精度も上がるようにしています」と島田社長も話されていたように、
自分の仕事を何のために行っているのか、全ての行動が経営理念につながっ
ていることを無意識に理解できるようにするため、2012年の事業転換
の時に経営理念も大きく変更した。その中の一例で、「会社の原点は社長
でなくて、作り手が会社の原点である」。この想いはものづくりの会社と
して当たり前のことにするために、誇りの持てる会社づくりを目指すため
だ。

島田社長の言葉で一番印象的だったのは「社長の立ち位置は、前までは社
員のやりたいことがやれるようにすることが大切と考えていたけど、今は
社長がやりたいことをちゃんとやっていくことが大切と考えている」とい
うことだ。自分がちゃんとやりたいことをやって、そのやり方に共感でき
る人が社員であるであれば良い。そもそもどんな会社でも起業した社長の
やりたいことがあって、共感した人が集まっていき、会社がどんどん大き
くなっていく、これが会社の本来の姿である。島田社長は両親から会社を
受け継いだときに会社を続けていくために二代目ならではの経営が必要だ
と考えていたが、自分が「初代」になること、方針を変えることが必要だ
と気づいたそうだ。その考えがあって、2012の事業転換が行われた。

杉山製作所の魅力の一つは島田社長の会社と向き合う姿勢だと思った。女
性社長だからライフワークのとらえ方が魅力的なのでなく、一人の経営者
として仕事は自分の人生と繋がっているという想いから、全力で仕事に取
組みつつ、家庭での仕事にも全力で取り組む姿勢がとても魅力的だった。
もう一つの魅力は、会社の基本を作り手の職人さんにおいているところだ
と思った。ものづくりに大切な作り手のこだわりを一番重視することで仕
事のやりがいにしっかり繋がっていると思う。

島田社長は「10年後先の会社を常に考えて、目標を立てて経営をしてい
て、その目標とのギャップを埋めていくために常に修正を加え、社内で共
有をしている」と話された。その杉山制作所の10年後の目標は「鉄の家
具のスタンダードになること」この目標に向かって今日も挑戦を続けてい
る。

鉄の可能性を魅せた「鉄板」、見せる素材「クロテツ」、鉄の質感にジオ
メトリックなデザインが加わった「Fe」、シンプルで可愛いハンドメイ
ド「tetsu.co」の4つのブランドをもつ杉山製作所。企画、製造、
販売の全ての作業を請け負っていることも特徴である。

鉄を通して世の中に幸せを届けたいと考える島田社長が意識しているのは、
「人々の暮らしの中で生きるものづくり」。職人による鉄へのこだわりを
もった製品づくりが人々の日々の生活の中に息づくことで、少しでも豊か
な心を持ってもらえたり、楽しくなってもらうきっかけなれば。島田社長
が語る幸せは、そんな日々生活する人のそばに杉山製作所の製品があり、
製品を通して職人の優しい気持ちが伝わっていくことにある。

自動車部品・列車車両部品などの製作を行っていたがバブル崩壊により売
り上げが落ち込み、「会社を守らなければ」の一心で事業転換を決めた現
社長の島田社長。後継者は自分しかいなかったという。自動車部品の知識
もなんの積み上げもない。「一からやる時間もないしどうしたら一番役に
立てるのか」。インテリア業界の経験がある自分の特徴を活かして、20
00年よりアイアンを使用したインテリア什器に乗り出した。2012年
には自動車部品製造の割合をゼロにし、100%アイアン事業に転換し、
自身が代表取締役社長として会社を守ってきた。“やりたい”から始めた
初代とは違い、“会社を守りたい”という気持ちが原点にあることから、
「ある意味、2代目だけど初代になる、という気持ちでした」と語る。

そんな島田社長は2児の母でもある。家族、親子、夫婦、仕事さまざまな
役割がある中、「あれもこれも中途半端になるのは嫌なんです。だからそ
れぞれ切り分けて人生を徹することに努力しています」。このことを常に
意識することで、できていない時に素直に謝ることができる、と意識付け
の大切さを語った。

島田社長は10年後「鉄の家具、始めたの杉山だよね」と言われるような
鉄の家具のスタンダードになることを目標に掲げた。鉄だけのインテリア
ではなく、クッションカバーや木板等を岐阜県の自然を使ってものづくり
していく。買い手に、ものづくりの風景、使い手の風景を感じ取れるよう
なものをなにかの形で作っていけることが今のゴールだ。


▼click here▼


▼若者が選ぶ魅力的な企業のことについて知りたい方はこちら▼

take action!

■運営団体
NPO法人G-net
〒500-8844
岐阜県岐阜市吉野町6-2ブラザービル2F

■問合せ
058-263-2162・058-263-2164
miryoku@gifist.net