■運営団体
NPO法人G-net
〒500-8844
岐阜県岐阜市吉野町6-2ブラザービル2F

■問合せ
058-263-2162・058-263-2164
miryoku@gifist.net


電子部品の製造を行ってきたユニオン電子工業が、業務改善コンサル事業
を開始した。製造業が主要業務の企業が行うコンサルとはどんなもので、
どのような強みがあるのか。そしてどのようなきっかけで業務の舵を切る
こととなったのか。岐阜聖徳学園大学2年の置田くん、岐阜大学2年の伊
藤くんが児玉社長、太田課長、森田係長にうかがいました。

私が初めてユニオン電子工業株式会社と聞いたとき、電子分野について専
門的な研究をしているイメージであった。しかし、実際は今までの製造業
務で培ったノウハウを生かし、電子分野だけでなく、さまざまな業種のコ
ンサルタントを行っていることに驚かされた。コンサルタントとは、ある
分野についての経験や知識をもち,顧客の相談にのって,指導や助言を行
う専門家のことで、ユニオン電子工業のコンサルタントの分野は業務改善
コンサルタントであった。ではなぜ業務改善コンサルタントをやっていた
のだろう。

ユニオン電子工業は、初めからコンサルタントをやっている企業ではなか
った。電子部品の完成品顕微鏡検査から始まった企業だ。何年か前リーマ
ンショックがあった時、多くの企業が被害を受け、ユニオン電子工業も例
外ではなかった。さらに追い討ちをかけるように大きな事故が社内で起こ
ってしまった。このようなとてつもない問題を抱えたとき、自分が社長だ
ったらどうしただろう。ここでユニオン電子工業の児玉社長は、あきらめ
ずに会社を運営した。ここがユニオン電子工業の転機であり、業務改善コ
ンサルタントが中心となっていく理由であった。児玉社長はそれから、な
ぜ自社に事故が起こってしまったのかを考え原因を追究した。そして、業
務を安全・安心に進める為の基礎をしっかり作るために、「5S」を行った。
「5S」とは整理、整頓、清掃、清潔、躾のことである。その結果、事故理
由の改善だけではなく「5S」をしっかり行うことで自社の利益アップに繋
がることが分かった。ここから児玉社長は攻めにでた。この自社で積んだ
業務改善経験を生かして、他の企業の業務も改善できるのではないかと考
えた。こうして業務改善のコンサルが始まったのである。ユニオン電子工
業は、社長があきらめない心で攻めに出たことで大きな危機を乗り越えた。
自分であれば大きな壁にぶつかった時、あきらめることを考えてしまうが、
なぜ、児玉社長はあきらめなかったのか。

それは児玉社長が従業員を大切にしているからである。あまり関係なさそ
うに思えるかも知れないが、実はとても関係ある。児玉社長は以下の事を
仰っていた。「企業はリスクを考え保守的になることも大切だが、保守的
になると会社の規模が小さくなっていってしまったり、事業を縮小したり、
従業員を減らすことを考えなければならなくなる。そうしないためにも革
新的にならなければならない。」これらの言葉には、児玉社長が社員を守
り、業務改善を通して社員が一丸となってユニオン電子工業を守っている
ことが感じられる。攻めの企業体質にはこうした児玉社長と社員との繋が
りがあるからこそできることである。

ユニオン電子工業株式会社は電子部品等の製作を行う会社。しかし近年で
は業務改善コンサルティングも行っている。
ユニオン電子工業も10年前までは問題が起きてから動く会社で、5Sとい
った基本の考え方も重んじていなかった。それが原因で会社に損害が出て
しまった。誰もが苦しく、社員のモチベーションも上がらない日々が続い
た。それがきっかけで自社の基本理念を充分に確立。活動の見える化を行
い、わかりやすく、社員の進歩もしやすかった。これが業務改善コンサル
ティングの第一歩。なにより自社の業務改善のノウハウを他社に生かした
いという想いがとても強かった。

それでは業務改善コンサルティングをやれる自信はどこからくるのか。製
造業に携わる者、もちろんコミュニケーションが苦手な人もいる。どうし
て業務改善コンサルティングを行おうと思ったのか。元々製造業だったユ
ニオン電子工業が業務改善コンサルティングを行う最大のメリットは、自
分たちが培った経験を活かすことができることだという。一緒に作業着を
着て現場に入り、現状把握に時間をかける。その職場の中に入って、社員
さんたちが楽になることを一緒になって感じる。ユニオン電子工業が通っ
た苦しい道だからこそ、他の企業にも同じ苦しい思いはしてほしくない。
上にもあげたが、自分たちの業務改善を活かしたい思いがすごく強い。
“自分たちにできること”というのを洗い出し、見つけた答えが業務改善コ
ンサルティングである。またユニオン電子工業は業務改善を提案する側と
して、自主の軸を大事にしているのも信頼を得られる理由であるという。
自社が一番お手本となるように、自社の生産目標はすでにコンサル化。
「先が見えないとモチベーション上がらないでしょ」と言う児玉社長。わ
かりやすいマニュアル、活動の見える化で社員の参加率も高い。会社の社
是、理念も多く確立させ、業務改善のノウハウがつまった会社になってい
る。そのスタンスを維持することも業務改善コンサルティングには不可欠
なものである。以上の思いがユニオン電子工業の業務改善コンサルティン
グを掻き立てる。

業務改善コンサルティングを始めるまでは取引も一社のみの会社だった。
この業務を始めてから異業種他社とのやり取りが盛んになった。また業務
が安定してきたら、その結果を生かして研修も執り行いたいという。部署
名iDeal Form。業務転換で多くの壁にぶつかったが、自分たちの強みを
知り、自分たちがやれることを洗いだし、あるべき姿を求めた結果が業務
改善コンサルティングとして生きている。


▼click here▼

▼若者が選ぶ魅力的な企業のことについて知りたい方はこちら▼

take action!

■運営団体
NPO法人G-net
〒500-8844
岐阜県岐阜市吉野町6-2ブラザービル2F

■問合せ
058-263-2162・058-263-2164
miryoku@gifist.net