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大ヒット商品「エアーかおる」を生んだ浅野撚糸。
しかしその道は決して平たんではありませんでした。
苦難の道を乗り越え大ヒット商品を生むために必要なものは何だったのか?
愛知淑徳大学の山田さん・服部さん、岐阜大学の塚原くんが伺いました。

「オンリーワンへの道」
中国企業の進出などが影響し、縮小している撚糸産業。この状況下でも、
オンリーワンの技術を開発し、成長を続ける企業が、浅野撚糸である。中
国企業の参入から、周りの撚糸企業が廃業していくなか、現社長は限界ま
でやると言い切り、経営を続けた。そして、2003年に「チャンピオンに
なるのではなく、オンリーワンになろう」と決心。エアーかおるの開発を
始めた。軽く、吸収力に優れた撚糸を開発し、エアーかおるを作ることに
成功したが、なかなか売ることはできなかった。社長自身が頭を下げて1
ヶ月に100件もの営業に回ったものの、売れたタオルは50枚だけであった。
だが、社長は営業の経験から製品を売ることの難しさ、大切さ、辛さを学
び、変わることができたと話す。その後、社長の周りの人々の協力もあり、
今では1ヶ月で4000万円もの売り上げを誇る企業となった。

「10年後の夢があって、5年後のビジョンがある」
浅野撚糸が成功し、成長を続けている理由には社長が大きく影響している。
多くの企業の協力を得られたことに加え、「このタオルはボツには出来な
い。このタオルを売りたい、周りに広めたい。」と周りに感じさせる魅力
が社長にはある。また、社長は「10年後の夢があって5年後のビジョンが
ある」と話した。廃業させない、存続し続けるにはオンリーワンにならな
ければならないと決心し、5年のビジョンを描き、今何をするべきなのか
を明確にし、それを実行している。そして、着実に10年後の夢に近づいて
いる。「力を出し切って倒産するなら本望」という社長の覚悟や実行力、
情熱があったからこそ、周りの人々をその気にさせることができたのだろ
う。

「日本を支えているのは中小企業」
ものづくり大国と言われてきた日本だが、近年は中国や韓国、アメリカな
どに押されている印象を受ける。だが浅野社長はものづくりの技術はまだ
まだ日本が強いと話す。「クレームの数が多いため、その分失敗も多く経
験している。失敗が最も勉強になるため、それを乗り越えてきた日本企業
はそれだけの力があり、またそれが強みでもある。」このように話す浅野
社長は、開発したオンリーワン技術を手に、日本に留まることなく、世界
中にも「エアーかおる」を届ける。浅野撚糸は世界を相手に、今後も成長
を続けるのだろう。

2003年頃、繊維業が盛んな地域に低コストの中国企業が進出してきたため、
浅野撚糸は最盛期の半分以下まで売り上げが落ち込んだ。無借金で倒産す
る道もあったが、『どうせ倒産するなら限界まで挑戦しよう』という気持
ちで浅野撚糸は新たなスタートを切った。撚糸の製造、販売だけでは低コ
ストの海外企業に太刀打ちできないため、おぼろタオルとともにBtoCの商
品開発に乗り出した。商品開発をするということは、その期間売り上げに
ならないということ。また、浅野撚糸に勤めていた社員は早期退職か契約
社員にしてもらうなど人件費を削ったことで社長は5年間契約社員となった
元社員から口をきいてもらえなかったそうだ。 商品開発から生まれたのが
タオル「エアーかおる」だ。「エアーかおる」は、糸に空気の層を織り込
んでいるため、軽く伸縮性があり、ふっくらしていて吸収力は抜群。しか
し、これだけの技術力、商品力があるにもかかわらずまったく売れなかっ
た。どんなに良い商品が製造できても営業力、販売力がなければ売れない
のだ。そのため、浅野社長は1ヶ月で100社に営業に周るなど粘り強い努力、
会社としてのどん底を知ったことで、エアーかおるは、2012年までに累計
120万枚売り上げ、テレビショッピングでは1時間で7000万円を売り上げる
ほどの大ヒット商品になった。さらには、中国に事業を進出し製造を始め
ている。 また、会社としてのどん底を経験したためか、社員全員はハン
グリー精神が根付いており、会社全体が活気ある印象だった。「10年後の
夢を持ち、5年後のビジョン描く」夢は夢以上にならないからこそ大きな目
標を立てること、そこから5年後、3年後のビジョンを描いていく。逆算し
てビジョンを描くことで目標を達成できる。さらに、5年前からみて今の自
分は予想通りと浅野社長はおっしゃっていた。会社としてのどん底から少
し経ったころから大ヒット商品を生み出している現在を予想通りと考えて
いる浅野社長には大きな衝撃を受け、夢やビジョンの大きさは違っても誰
でも実践できる考えだと思った。取材から、エアーかおるが魅力的だから
売れるというだけでなく、商品をつくり販売する会社としての魅力、さら
には会社全体を動かす浅野社長の魅力があるからこそ会社全体の強みとな
っているという印象を受けた。

「諦めるぐらいなら、最後までやってやる。負債をできるだけ抑えて倒産
するぐらいなら、数千万以上の負債で倒産するのがいい。」という浅野社
長の言葉を受けて、思いきりの良すぎる言葉の裏にある数々の倒産の危機
を乗り越えてきた力強さを、取材で直接浅野社長から聞かせていただく事
で感じた。浅野撚糸の魅力はこのどん底を味わった経験で育てられた可能
性を信じる力にあると思う。みなさんは撚糸という物をご存知だろうか?
撚糸とは素材の異なる複数の糸を撚り合わせて作られた丈夫で特殊な糸の
ことである。撚糸は加工を加えられ生地になり、それから洋服が作られる。
そのため浅野撚糸は繊維業界での立ち位置は下請けになる。昔は日本国内
では繊維業はとても栄えていたが、現在の繊維関連の工場のほとんどは中
国やインドが主流になっているため、日本では長く衰退の傾向にある。
浅野撚糸も衰退の影響を大きく受け、何度も倒産の危機があった。下請け
だけではやっていけない。何か新しい事を始めないといけないと感じ、自
社だけで販路を確保するために「エアーかおる」という新しい撚糸の技術
を利用したタオルを開発した。「エアーかおる」は、とても吸水性に優れ、
現在では大変人気のある商品だが、販売当初は全く売れなかった。当時を
振り返って、社長は「100件営業して、売れたのは50枚だったよ」と語る。
その時に、良い商品だから売れるわけではないと痛烈に感じたそうだ。こ
こまで何度も諦めようと思う機会はあったが、[まだ全力を出し切ってい
ない。最後までやってやる]と自分を奮い立たせ、商品の魅力を信じ、魅
力の伝え方に工夫を加えていった。そうすると徐々に売れていくようにな
り、現在では通販番組でも大ヒットするところまで来た。現在では工場を
中国に構え、さらに事業を拡大していこうと会社は成長を続けている。逆
境を乗り越える力強さは浅野撚糸の最大の魅力である。さらなる成長を続
ける浅野撚糸の力強さは、浅野社長の、10年後の目標に対して、5年後の
目標を明確にして、さらに今やらないといけない事をしっかりと整理して
確実に目標に向かって挑戦を繰り返していることにある。「今できること
を積み重ねるのでなくて、目標に対して、今するべきことを意識している」。
浅野社長の熱く語られる言葉には、10年後の夢を確実に捕まえにいくとい
う力強い意志を感じた。

取材を通して感じていた社長の強い意志は会社全体にも浸透していて、事
務所はとても元気な方が多く、その方たちの多くは全く商品が売れなかっ
たどん底の時期を社長と共に共有しているため、社長の力強い意志にしっ
かりと応えられていると思う。また、工場を中国に移すために会議は英語
で行われるなど、自分の中小企業に対するイメージとは全く違った 一度
どん底を体験した浅野社長率いる浅野撚糸の快進撃は今後日本の中小企業
の希望の存在のようなものだと感じた。


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