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Do It Yourself.自分自身で作り上げていく楽しみを味わう人が増える一方
で、部分的にはプロの手を借りたい。鴨居や障子など和室ならではの趣あ
る建具も素敵だが、シンプルでお洒落な洋風の造りにも心惹かれる。そん
なわがままに応えられる藤井ハウス産業。昔気質の藤井博美社長と、新し
い風を吹き込むネットショップ店長の藤井友美さん。お二人の話を愛知淑
徳大学3年西川くん、三重大学4年羽田くんが伺ってきました。

藤井ハウス産業株式会社は昭和21年に藤井木工所として個人で開業をした。
当時は製材業と木工業(木製建具)を行っていた。その後、時代は洋風化
が進み、住宅の様式も畳からフローリングに変化した。また日曜大工がブ
ームとなり、細かくて少数の木材に対して需要が高まった。このような時
代の流れのなかで会社の注文は既製品から別注品へと変化した。その時代
の流れに合わせて、会社はオーダーメイドに力を注いだ。

会社の強みとしては、2011年から開始したネットショップ「木材加工.com」
がある。このショップでは集成材や木材の細部にいたるまでの加工や塗装
などの注文をインターネット上で行えて、顧客の多様なニーズに応えるこ
とができる。社員の皆さんも毎回の注文内容が異なるため、作業が単調で
はなくなり「腕が鳴る」と楽しんでいるようであった。社員にとっては、
専門の能力を大いに活かせる職場環境である。さらに新しい顧客を得るの
にもネットショップは成功し、一日のアクセス数は500アクセスを超えた。
やりがいについて木材加工.comの運営を担当する、店長の藤井友美さんは、
「お客様の喜びの声を聞けることがとても楽しい」と笑顔で語った。仕事
に楽しさを見つけている藤井友美さんは自信満々に仕事について語ってく
ださった。私もこの取材を通して、自信をもって語れる仕事をしたいとい
う気持ちになった。

社長の思いをお聞きしたところ最初に「社員と社員の家族が安定している
ことが一番」と答えてくださった。生活を守り続けるために、企業を存続
させることが経営者の使命と語っていた。このことから社長は社員思いの
お方だということがうかがえた。
会社の社訓として「負けて勝ち取れ」を掲げている。来年には創業65周年
を迎える歴史ある会社の経験、今までの失敗、それらを活かして成功をす
るという経営術を教えていただいた。しかし歴史ばかりに目を向けるので
なく「生活環境はその時代ごとに異なるから、65年の歴史はあるが、私た
ちは常に未来を見据えている」と述べていた。

「負けて勝ち取れ」社長の信条のもと、藤井ハウス産業株式会社は今後の
ニーズを的確にとらえ、さらに発展していくであろうと感じた。

すっかり紅く色づいた養老山脈、冷たく吹き込む息吹おろし、雨上がりの
青空には虹がかかっている。濃尾平野に広がる田畑に囲まれたのどかな土
地に藤井ハウス産業の工場は建っている。
藤井ハウス産業は集成材に特化した木材加工業に取り組み、来春には創業
65年を迎える養老町に根付く企業だ。近年では、従来の集成材加工だけに
とどまらず、自社ECサイト「木材加工.com」等にも取り組んでいる。

「当社はオーダーメイドでなんでも加工するんですわ」と気さくに答えて
くださったのは藤井社長だ。藤井ハウス産業は従来の既成品だけではなく、
顧客の注文に応じたオーダーメイドの商品づくりに力を入れて取り組んで
いる。木材加工に取り組み続けてきた藤井ハウス産業には、職人の技術や
ノウハウがしっかりと蓄積されているのだ。
「オンラインを通して、オーダーメイドに対応できる職人の技術を生かし
たいと思ったんです」と、藤井社長の娘さんであり、集成材営業事業部の
藤井友美さんも取材に同席してくださった。これからの木材業界の流れを
考えて、2年前に木材加工のオーダーメイドができるECサイト「木材加工
.com」の運営を開始した。システム開発に苦労したものの、今では評判
も売れ行きも上々だそう。
ほかにも、フリー板に特化したECサイト「フリー板.com」や太陽光発電、
若手社員向けの研修会など、藤井ハウス産業は常に新たなチャレンジをし
続けている。その背景にあるのは「まずはやってみよう!」というチャレ
ンジを応援する文化と、自社の強みを伸ばし活かす狙いがあるからこそだ。

「環境に常に合わせて、企業も変化していかなあかんのですわ」と笑顔で
答える藤井社長の言葉にはずっしりとした重みがある。厳しい環境が続く
木材業界の中で、従来の手法に固執することなく、挑戦し続ける企業の姿
勢を垣間見ることができた。藤井ハウス産業は「長所進展」「一点突破」
といった言葉がよく似合う会社だ。
来春から社会人になる私にとって、自分の武器とはなんだろう、と自身を
改めて問いただす取材となった。


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