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苗を育てるポット。このポットがあるから華やかな花は咲くことができる。
愛知淑徳大学の工藤くん、大久保くん、名古屋外国語大学の浦田さんが普
段は脚光を浴びることの少ない、花の下、ポットが主役の株式会社東海化
成を取材しました。

植物の苗のポットというとどのようなものをイメージするだろうか。多く
の人は黒色のものを想像すると思う。私も苗のポットといえば、黒が当た
り前であまり主張をしない脇役のイメージを持っていた。
しかし、私が東海化成で見たものは違った。赤、青、黄色、緑、パステル
カラー。そこには色鮮やかなポットがずらりと並んでいた。ポットの色だ
けで27種類もあるそうだ。カラーポットには、花や野菜の苗などを確認す
る際に間違い防止効果もあるそうだ。

工場も見学させていただき、気づいたことがあった。取材に行く前の勝手
なイメージであるが、工場で働いている人は男性ばかりというステレオタ
イプなイメージを持っていた。しかし、そこでは女性、海外から来た方、
障がいを持った方など幅広い労働者の方々がいた。この幅広い人たちが働
いている背景、また働きやすいような仕組みが、なぜあるのか景山社長に
尋ねてみた。「どの人たちもそれぞれの適正や役割を持っている、現場の
事は現場の人たちを信頼して任せている」と景山社長はいう。女性は、育
児などで忙しい。結婚すると職を離れる人も多いが東海化成は誰が休んで
も会社が回るように社員同士で協力している。復帰後も働きやすいような
仕組み作りや協力がなされている。
このような連携の取れたチームワークもあり、東海化成はポットの市場シ
ェア40%を占めてトップを駆け抜けている。東海化成はポット事業では後
発からのスタートであったが、今はトップに君臨している。成功の秘訣と
して、メーカーでありながら販売部門を持つ強い体制の会社であること。
やっていることは大企業と同じ、むしろそれを上回るほどだ。それに加え、
美濃という土地も関係している。働き方にも特色があり、美濃の地域は紙
すき職人の気質を持った人が多い風土である。そのため大変な仕事にも楽
しんで取り組める気質を持っている人が多い。80歳を超えても働かなきゃ
損という気持ちで仕事に熱い気持ちを持って取り組む人もいるのだという。
仕事に対する情熱のかけ方が非常に高いと感じた。若い私も負けてはいら
れないと気持ちが熱くなった。

景山社長は、共に働く社員の方々に考えを押し付けるようなことはせず、
それぞれの人の個性を尊重している。このような環境だから、社員の方々
も頑張ろうという思いを持ちトップを走り続けることが出来るのだと思う。
美濃市という小さな町で情熱のこもった商品が生み出されている。小さな
ポットではあるが、そこには数えきれないほどたくさんの思いが込められ
ている。

自然豊かな美濃市に事務所と工場を持つ、東海化成。リサイクルプラスチ
ックを原料に植物容器の製造から販売までを取り扱っている。ホームセン
ターなどで苗を購入する際に私たちが一度は目にしたことがある、ポット。
一見地味なものを取り扱っているように思えるが、ポットの種類は2000種
類、黒が主流だが、色は27色もある。
東海化成は、田舎にある小さな会社だが、下請け企業ではない。ポットを
製造するメーカーであり、販売部門も自社で持っている。受注先は全国に
あり、誰もが知る有名な企業もある。さらに中国にも130人規模の工場を
進出させ、シェアを拡大している。中小企業とは思えない、行動力と実践
力のある会社だ。
また、社員が働きやすい環境であるというのも大きな魅力だ。社長の基本
スタンスは、社員が自主的に自由に仕事をしてほしいということ。社員が
社長の考えに縛られず、自由に働けるのは社員にとってはとてもいい環境
だ。社長は有給や育児制度をとても大切にしていて、特に有給に関しては
積極的に取ってもらうようにしている。なぜなら、誰か一人が有給で抜け
ても仕事が回るような会社を作っておくことで、社員同士のレベルアップ
が行われ会社自体のレベルアップに繋がるからだ。さらに、女性や若者、
高齢者、障がい者など、枠を設けず、いろいろな人を社員として受け入れ
ている。特に、障がい者受け入れにはメリットが多々ある。初めは戸惑い
があり、障がい者に理解がなかった社員もだんだんと理解ができるように
なり温かく接することができるようになったという。さらに障がい者の方
は貴重な労働力である。長い目で見ると、単純作業を得意とする彼らの会
社への貢献度は高い。また、工場の現場で働く方に、障がい者の指導をは
じめ、ほとんどの仕事を任せている。現場と社長との信頼関係が築けてい
る証拠だ。

景山社長自身が言う、東海化成の魅力。それは美濃という地域にあり、そ
して美濃を愛する人々によって会社が成り立っていることだ。美濃といえ
ば和紙の生産地。それにも関わらず、プラスチック業を営むことのできる
理由は、紙漉きという単純作業を、競争しながらうまく段取りすることが
できる美濃の人々がいるからである。
美濃を愛する会社、東海化成。今後はお客様の要望をしっかり聞き、新し
い提案のできる力を持った若者を採用したい意向。まだまだ成長が止まる
ことのない、未来の明るい会社だ。

東海化成は、花や植木のポットを作っている会社である。
自分自身が感じた東海化成の特徴を3つあげさせていただく。
まず1つ目は、ポットの種類の多さである。私自身ホームセンターでアルバ
イトをしていた時期があり、そこでポットを実際に取り扱っていた。ホー
ムセンターで売られていたポットの色は黒色のみであり、私は黒色しか存
在していないと思っていた。しかし、東海化成は、色のついている様々な
ポットを取り扱っており、私には、衝撃的であった。全部で27色あり、大
きさも合わせると2000種になるそうだ。展示会の写真は花が中心となって
いたが、その花もポットがないと展示はできない。つまり、ポットは地味
ではあるが花を支える役目を担っているように私は見えた。例えるなら、
我が子を目立たず支える父親のようだ。

2つ目は、社内環境について。社内はとても綺麗にしてあり、こんな会社
で働きたいという気持ちにさせてくれた。社長室だけが2階にあり、社長
の話を聞くまでは、少し社長と社員の間に距離があるのかなと思っていた。
しかし、社長の話を聞き終えてからは、その逆だったと感じている。あえ
て社長室を2階におき、社長は社員のやることに口を出さず、社員の好き
なようにやっていけることが、社員の成長に繋がると社長は思っているよ
うだ。私の考えは浅はかだったようだ。

最後の3つ目は、工場での作業について。地道な作業を繰り返す作業を、
みなさん真面目におこなっていた。続けることが苦手な私にとっては、尊
敬に値し、そして励みになった。
この会社の魅力は、社員が自由にやることができ成長できること。有給も
取りやすい環境を作られていて、本来なら他の社員が困ってしまうような
心配も、逆にその空いた穴を埋められるような組織作りをしていることに
あると思う。
今回の東海化成の取材を通して、東海化成の魅力と社長の人材育成、社長
の人柄の良さ、社員との関係から会社経営の実態を知れた気がした。


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