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道路の排水路で見かける格子状に組んだ鉄の溝蓋「グレーチング」。この
鉄の溝蓋に世界で初めて100Kg鋼のハイテンという材質を用いることで軽
量化を成功させた株式会社宝機材。
格子のように見通しが良く、風通しが良い。そんな社風を感じる取材を、
愛知淑徳大学の梅村さん・大西さん・工藤くん、中京大学の森山くんが行
いました。

株式会社宝機材は、グレーチングを作る企業である。グレーチングとは、
側溝にはまっている鉄の溝蓋のことである。今回は、「柔らかい発想で、
硬いグレーチングを作る男」浅野寛榮社長と宝機材の魅力に迫った。

取材を通して強く感じたことは、会社の雰囲気がすごく良いこと。中小企
業では、社長(経営者)の考えが経営方針に大きく影響する。「自分を漢字
1文字に例えると?」と伺ったときに「柔」とおっしゃった浅野社長。その
言葉通り、社長はとても柔軟な発想を持っている。「こうでなくてはなら
ない」という硬い考え方にとらわれず、「コンクリートはやわらかくても
いいんじゃない?ねずみ色じゃなくても、赤や青でもいいと思う」と、誰
もが当たり前に思っていることを覆す柔らかい発想の持ち主である。

「まずやってみる」をモットーに、社員に対しても、アイディアがあれば
「まずやってみよう」と積極的に新しいことへの挑戦を促しているという。
その成功例の1つが大手オンラインショップ楽天への出店である。1人の
有志女性社員に運営を任せ、当初の売上目標の10倍という大成功を収めて
いる。浅野社長は「最初からできないと決めつけるのではなく、まずやっ
てみることが大切。失敗するのも、成功するのもやってみなければわから
ない」と社員にどんどんチャレンジする機会を提供している。

取材の中でもう1つ心に残っているのは、社長のものづくりに対する思い
である。学生時代は音楽に打ち込んでいた浅野社長。自分の作った音楽で
人に喜んでもらうことがやりがいであり、生きている証であると感じてい
たという。将来は音楽家になるのが夢で、グレーチングを作っている宝機
材(当時は父が経営)を継ぐ気はなかったという。そんな浅野社長を大きく
変えたのが、大学生時代の夏休みのアルバイトである。実家の手伝いで営
業をやっていた際、お客様の要望に応え、自分なりに精一杯取り組んだ商
品が、全国的に販売できる商品になり、お客様にもすごく喜んでいただけ
たそうだ。そこで、「グレーチングを作るのも、音楽を作るのも“ものづ
くり”という意味では同じだ」と気付いたという。私自身も、盲目的にア
ーティストを目指した時期があるが、「かたちは違っても、ものづくりと
いう意味では同じ」という言葉は大きく胸に響いた。
 
「やりがいを持って取り組むことが、自身の成長にもつながり、それがそ
の人の宝になる」とおっしゃった浅野社長。
宝機材を漢字一文字で表すと「宝」。
やりがいを持っている社員(人材)が“宝”であり、宝である社員が、社会
の“宝”となるものを作っている。この“宝”となる商品が人にやさしい
環境を提供する。
「人にやさしい環境を提供する企業」が宝機材だと言う、浅野社長。社内
には終始、やさしい空気が流れていた。

今回、宝機材をインタビューさせてもらって、この会社の魅力は個人の考
えをどんどん出していける会社の雰囲気であると感じた。自分が考えたも
のを実際に企画にしていけるチャンスがこの会社にはたくさんある。実際
に自らネットショッピングのページを企画したいと言ったところ、すべて
任せてもらうことができ、結果成功した社員さんもいた。また、企画して
から商品化、評価されるのが早いので、自分が企画したものがすぐ商品化
されることはとても魅力的であると思った。この個人の考えを大切にして
いく方針は浅野社長のこだわりだ。浅野社長は、社員本人に自分で考える
機会を与えること、チャンスを与えることをとても大切にしている。そし
てたくさんの経験を積んでもらい、いろいろな発想を生み出していけるよ
うな人になってほしいと語る。この話を聞いて、とてもやりがいのある仕
事ができそうな会社であるなと感じた。社長自身も自分が企画した商品が
実際に使われているのを見るととてもやりがいを感じられると話していた。
自ら動き出せばそのチャンスがどんどん与えられる。そのチャンスをどん
どん生かしていけば、商品ができたときの達成感や、商品が使われている
ときのやりがいをたくさん感じることができる。そしていろいろな経験を
していくことで人としても成長していけると思う。

宝機材が魅力的な会社であることは、個人の意見をどんどん出していける
環境だけではない。個人の意見を出していける会社全体のチームワーク、
雰囲気もこの会社の魅力である。会社の方針の「逃げない、隠さない,嘘
をつかない、助け合う」とあるように社員みんなが助け合っている。遠く
の現場でトラブルがあったとき、その現場に向かえる人が自主的に集まっ
てトラブル解決に向かったというお話を伺った。このチームワークは仕事
終わりに食事に出かけ、目標の共有を行ったり、年に数回イベントを行い
会社の仲が深まっていることで形成されているようだ。そのようなチーム
ワークがあるからこそ自分の企画がどんどん提案できるのだと思う。そし
て会社がどんどん活性化していくのだろう。会社全体でも「人間関係の高
揚による組織の拡大」という考えがある。
宝機材は会社全体としても、個人としても成長していこうという意思があ
ると感じた。このような意思があるからこそ、宝機材は魅力的な会社なの
だ。

田んぼの横を通り過ぎ、閑静な住宅街を進むと工場の機械の音だけが聞こ
えてきた。建物の周りは溝で囲まれ、建物に書かれた「宝機材」という文
字が目にとまった。今回、私たちが訪れたのは株式会社宝機材というグレ
ーチングを作り販売している会社である。グレーチングとは鋼材を格子状
に組んだ溝蓋のことで、道路の排水路にかける蓋としてよく見かける。宝
機材は一言で言うと、人に優しい環境を作っている企業である。宝機材の
強みは関わりを持っている人たちと一緒に作っていくところにある。お客
様に物作りに参加してもらうことでデザインを反映し、要望にあったモノ
を街におさめることができる。お客様の気持ちが製品にのることが他社に
はないところだ。

宝機材の一番の魅力はなんと言っても雰囲気の良さである。魅力の理由と
して2つあげる。一つ目は、浅野社長の柔らかさである。浅野社長は自分
を「柔」という漢字一文字で表した。経営者は信念を持って経営をする必
要がある。めまぐるしく変わっていく社会環境に対応するために大切なこ
とは、柔らかい考え方から様々なものを生み出していくことであり、柔ら
かい考えを持つことが信念だと浅野社長はおっしゃった。また、社員の方
が社長はゆるキャラのようだとおっしゃっていた。私も、誰からも愛され
優しい雰囲気を持った方であると感じた。宝機材では浅野社長の「まずや
ってみる!」というモットーが生きている。何に対しても「だめだ」と否
定することのない浅野社長。その社長の柔らかい考えがあるからこそチャ
ンスが広がり、社員の方が様々なことに挑戦できている。

二つ目は、社長と社員のつながりである。社員の方が「夢は社長の夢を実
現すること」と瞬時に答えてくださったことが一番印象に残っている。普
段から思っていなければ瞬時に口から出ることはない。社長の想いと社員
の方の想いのつながりを感じた瞬間であった。浅野社長に社員に伝わって
欲しいことを伺った。それは「逃げない、隠さない、嘘をつかない、助け
合う」の4つのこだわり。このこだわりは社員の方にしっかりと伝わって
いる。営業で問題が起こった場合でも、最もスムーズに行える他の部門が
解決しているそうだ。

今回の取材で宝機材の想いを知り、グレーチングに対しての想いが変わっ
た。今までは何気なく見ていたものが、今では愛着がわき自分に関わりの
あるものに感じる。宝機材は誰からも愛されるゆるキャラのような存在に
なるだろう

株式会社宝機材は、グレーチングを作っている会社だ。何故、グレーチン
グという商品を扱う仕事をしているのか今回早速代表取締役社長の浅野様
に伺った。浅野社長は、とても柔軟な考えの持ち主でとても夢のある人で
あった。質問の答えは、元々浅野社長は音楽をやっていた方だ。はじめは
音楽の世界でやっていこうと思っていた社長。しかし、あることがきっか
けでグレーチングの世界に進出することとなった。

それは、大学時代真剣に音楽の道で食べていこうと決心を固めていたころ
だ。父親が社長を務める株式会社宝機材で職業体験をした。はじめはお金
を稼げたらというような気持ちで手伝い始めた仕事だったが大きなやりが
いを感じるようになってきた。音楽で人に感動を与え喜んでもらいたいと
いう気持ちをもっていたが、人に喜んでもらう方法は音楽だけではないと
いう新たな考えが生まれた。そこからは、仕事に尽力し若くして社長に就
任した。

社長は、柔らかい考えを持つということをとても大切にしている。あれこ
れと考えて動けないでいるよりもまず動く、それが浅野社長だ。社員の方
々も同様で、柔軟な考えを持ち、希望を持って輝いている方々だ。社員の
方も社長の姿勢に共感を寄せている。何か挑戦したいことがあれば挑戦さ
せてもらえる、自分がいかに動くか次第で成長の機会をつかむことのでき
るチャンスに溢れた会社だ。

どうしてそこまで柔軟な考えが出来て、自分を肯定し前に進んでいくこと
が出来るのか聞いてみた。浅野社長は、自分の発想を疑わない、そして人
から聞いたことも取り込むということを大切にしているという。私も真似
すべき点がたくさんあると社長の言葉をひとこと聞くたびに思った。

柔らかい思考を持つということは、新たな付加価値を仕事に生み出すこと
に繋がるのではないだろうかと浅野社長のお話を聞いていて思った。社員
の方々にも、仕事にやりがいを感じ、夢を持ち自立した人間になってほし
いと社長は願っているという。

社長は行動して経験し成長したことは、宝になるという。本当にその通り
だなと胸に言葉が響いた。なにか困難があっても、それを成し遂げたいの
ならば頭を固くせずにまず挑戦してみようという気持ちになった。それは、
きっと宝となり自分の糧になるため、この気持ちはずっと胸にとどめてお
きたい。


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