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事業内容は「満足提供業」。
「すべてはお客様のために」という高い意識を持ち、
従業員一丸となって成長を続ける日本ウエストン株式会社に、
愛知淑徳大学3年竹下さん、佐藤さん、小川くんが取材に伺いました。

人が避け、嫌がること、そこにニーズがある。
資源リサイクル活動と言う枠組みで今は、自動車関連や航空機関連の工業
で使用されるタオルや、軍手の販売とクリーニングを行っている。仕事は
かなりの肉体労働だ。パッと見た感じでは、普通の工業用クリーニング会
社かと思ったが全然違っていた。

“お客様満足提供業”
お客様のことを考えてお客様の見えないところで努力している。例えば、
クリーニングの量を測るにも普通、計量する。しかしここではカゴに入れ
て、カゴがいくつかと数える。それは、洗うものが湿っていたりするとど
うしても重くなってしまう。
お客様に満足を提供したいと思うからこそ、計量ではない方法を取ったの
だろう。ここで価格を単に下げないのは、従業員のためだ。価格競争にな
って、被害をこうむるのは真っ先に働き手である。価格競争になれば働き
手の人件費を削らなくてはならない。こうしたお客様だけでなく従業員の
ために出来たシステムは無借金経営を可能にした。そして社会的責任を果
たしている。環境のためにも微生物を使った汚染水処理を行っていたりす
る。

お客様・従業員・環境の皆が幸せであるためにこの会社はある。お客様満
足提供業とはおもてなしに繋がっている。満足をさせるためにはサービス
の質を上げることが大切だ。そしてサービスの質を上げると言うことは、
お客様をもてなすことになる。おもてなしは関わり合うすべての人に優し
くLIKEで接し、相手のためになることを一生懸命に考え、実践していくこ
とだ。日本ウエストンでは、キャスト(障がい者)も働いている。1人の
ための努力が皆のためのサービスに繋がっている。
キャストのために作業を簡単にわかりやすくするための改善案は、働き手
の皆の作業効率を上げることとなった。

昨日とは違うことを。
結果があるところには原因がある。
成長し続ける企業であるために、昨日とは違う自分探しをし、自分を成長
させ続けることがそれこそが理念にある、人を活かすと言う考えだ。

今回の企業訪問は私にとって初めての訪問であったが、これでもかと言う
くらい感動した。会社に到着した途端に社員の方からの気持ちのいい挨拶、
そして名前入りの感動グッズのプレゼントでおもてなしをしていただき、
おもてなしを受ける心地よさというものを改めて感じた。第一印象が大事
だというが、私にとって日本ウエストンの第一印象は素晴らしいものだっ
た。さすが「日本でいちばん大切にしたい会社」の「中小企業庁長官賞」
を受賞した企業だと思った。
今回伺った、日本ウエストンの事業は「満足提供業」だと臼井社長は語る。
その言葉を裏付けるように、顧客が求めていることなら何でも挑戦すると
いうスタンスに感銘を受けた。さらにその中でも他の企業がやっていない
ようなことをやるそうだ。他の同業者、つまりライバルとなる競争企業が
多いほど価格の競争が起き、人件費削減につながりかねないのは確かだ。
既存の市場に乗り込んだところで従業員にプラスなことはないと考えてい
るそうだ。現在の工業用タオルの販売・リースも事業にしている企業は全
国に数社しかない。また、臼井社長は「ライバル企業といかに戦うか」と
いう発想ではなく、「ライバル企業といかに協力するか」という考えを持
っている。その考えには私も納得させられた。マーケティングを学ぶ私に
とって、いかに競争で勝つかという視点で見ることばかりだったが、これ
からはビジネス全体がいかに協力して互いに生き残っていくかという考え
に変わっていけばより良くなるのではないかと感じた。
顧客と関わっていく上で大事なものは信頼関係だという。どんな業界でも
信頼関係というのは必要不可欠である。しかし日本ウエストンは信頼関係
を築くため、顧客との距離感がとても近いことに魅力を感じた。例えば、
ある顧客から子供に勉強を教えてほしいと言われたら日本ウエストンで家
庭教師の事業をやりたいと話していた。顧客から実際に依頼を受けたら、
どんなことでも挑戦したいそうだ。これこそまさに満足提供業の極みでは
ないだろうか。顧客との距離が近くて色々なことに挑戦できるというのは
中小企業ならではの素敵な面だと感じた。

全体的に感じたことは学生側が臼井社長にした質問が全てポジティブな考
えで返答が来ることだ。「経営はどう成り立つのか」「常に変化すること
は従業員にとって悪影響にはならないのか」とどうしてもマイナスのニュ
アンスで質問を投げかけてしまいがちだったが、視点を変えたプラスの返
答ばかりが返ってきた。社長である臼井さんの理念に基づいた経営や明る
い人柄、学び実行する姿勢に惹かれた。臼井さんの存在や方針が、従業員
である人々の、明るい挨拶、企業内の雰囲気、仕事に対する姿勢など自然
なフローにつながるのだろうと思った。

企業主導の経営では無く、お客様に満足して頂けることを目的とした「お
客様主導」の経営を行っているということを強く感じた。「儲け=お客様
の喜び」だと捉えられており、お客様に喜んで頂ける事は何かを常に考え、
仕事に取り組んでいる。お客様の満足度だけで無く、中小企業庁長官賞を
受賞されるなど、非常に社員満足度の高い経営を行っているということが
伺えた。

社員の中には障害をお持ちの方もおり、そのような点からもノーマライゼ
ーションの精神が強く、社会福祉活動へも積極的に参加されているという
ことだった。例えば、仕事場には耳の聞こえない社員の方もいらっしゃる
ので、洗浄が終わったら音が鳴るだけでなく、ライトも設置されている。
非常に働きやすい環境になっていると感じた。
また、現状維持で満足している社員は一人もいないという事も感じた。社
員の方々は、昨日と同じことをしているだけ、マニュアル通りやっている
だけでは成長しないという言葉を胸に、常に成長するためにネガティブ思
考を無くし、固定概念も取り除き、常に変化することを意識して勤務して
いた。    

その他には、他社がやらない仕事を行っているのが強みだと思った。例え
ば、「他社が綺麗なものしかやらないなら日本ウエストンは汚いものをや
っていく」といった事が挙げられる。また、「競争=価格破壊を引き起こ
す要因になるのでライバルとは提携していくことが重要」という臼井社長
の考え方には非常に共感できるものを感じた。
また、毎週土曜日に「学びの会」というのを開いており、社長自らの知識
を全て社員の方たちに教えているというのも素晴らしいことだと感じた。
このような点からも社員全員で成長しようという気持ちが伝わってきた。
また、環境保全の経営にも取り組んでおり、ゼロ・エミッションを率先し
て行っており、環境に優しい会社なのだという事も強く感じた。その他に
も、ISOへも取り組んでおり、その為に情報発信が分りやすいといった
メリットがあることも魅力的だと感じた。
最後に、理念と経営がしっかり繋がっているということが一番の魅力だと
思った。おもてなし=経営だということが徹底されていて、臼井社長の考
えとして、形はマネすることは出来ても、心をマネすることは出来ないと
いう意見には非常に心に響いた。


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