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伝統のわざを守り続けて80年。
常に顧客の声に耳を傾け、丁寧な仕事を続ける長谷川刃物株式会社へ
岐阜大学3年天野くん、塚原くんが取材に伺いました。

長谷川刃物は創業80年のハサミだけを作り続けてきた会社である。長谷
川刃物には、用途にそったハサミをつくり続けるCANARYと、ユニバーサル
デザインに特化したHARACの2つのブランドがある。扱っているハサミは
2つのブランド合わせて140種類に及び、新しい商品を次々に開発して
いる。

私は、様々なハサミを開発するためのアイデアがどこから来るのか気にな
った。聞いてみたところ、「お客様の声を聞くこと」をスタートとし、そ
こから来るということだった。お客様との何気ない会話の中にヒントがあ
ることや、直接的にこんなハサミがあったらいいということもあるそうだ。
それを社員一人一人が敏感になってお客様の悩みに気付きそれをもとにし
てアイデアを考えている。

私は、お客様の声を聞くために要望シートを書いていただくような、こち
らからアプローチをかけていると思っていた。しかし、長谷川刃物は違っ
た。長谷川刃物にはお客様のほうから次々に要望が来るそうだ。それとい
うのも、長谷川刃物は80年間ハサミだけをつくってきた実績と、質のい
いハサミをつくるという信頼と面白い商品をつくる会社であるという認識
があって、「ハサミのことなら長谷川刃物に聞けばいい」となり、続々と
要望が舞い込んでくるのだ。これはいわゆるブランド力である。長谷川刃
物は大手の会社に対抗していくために差別化して、ハサミだけつくり、
「ハサミといえば長谷川刃物」というブランドをつくっている。それに今
まで培ってきた信頼からブランド力を高め、長谷川刃物のはさみを更なる
高みへと押し上げている。

今後長谷川刃物は、個人だけではなく企業相手も視野に入れて市場を拡大
していく。それだけではなく、ギフトで刃物が多いことから、長谷川刃物
のハサミのギフトを増やしたいと考えている。長谷川さんはこう言ってい
た。「ものづくりのブランドは職人さんが生むもので、営業広報はブラン
ドを育てるもの」。いいハサミをつくれる職人がいないとそもそも長谷川
刃物のハサミというブランドは生まれなかったし、営業広報の人たちがア
イデアを拾ってこないと長谷川刃物というブランドは広まっていなかった
であろう。長谷川刃物はアイデアを武器として、このブランドという伝統
を守っていくだろう。

昔から刃物の生産で有名な関市には、カミソリや包丁などを生産している
会社が多くある。今回の取材先「長谷川刃物株式会社」は、創立当初から
ハサミのみを作り続けてきた会社だ。取材にご協力いただいた長谷川さん
には、伝統産業やものづくりへの想いについて聞くことができた。特に
「職人さんがブランドを生み、売り手がブランドを育てる」というブラン
ディングに対する情熱がとても印象的だった。

ブランディングとは簡単に説明すると「差別化、自分たちの強み」を意味
する。国内のものづくりの会社はこの概念を大切にしている。なぜなら、
海外から低価格で大量に商品が輸入されるため、他社と同じような商品を
同じ値段で販売していては売れないからだ。長谷川刃物も海外からの商品
に負けないように、多くのお客様に長谷川刃物のハサミを手にしてもらえ
るように、ブランディングを意識している。長谷川さんは「職人さんが確
実に良いハサミを作ってくれるのは当たり前。このハサミをいかに売り出
していくか考えることが何より重要」と語る。

長谷川刃物の強みは大きく二つ。一つは刃物で有名な関に会社があるとい
うこと。「Made in JapanならぬMade in 関」この肩書は品質の証明に
十分な効果を発揮すること。もう一つは、昔からハサミだけを作ってきた
というこだわりがお客様への信頼に繋がっていること。長谷川刃物だけに
限らず、日本のものづくりは職人さんが昔から商品を丁寧に作ってきたた
め、ブランドとして確立しやすい。

これらの強みをしっかりと消費者に伝えていくために、また安価な海外の
商品に対抗するために、長谷川刃物ではどんどん新しいもの開発し、販売
している。有名なもので紙をギザギザに切れるハサミ「ギザッコ」はみな
さんも一度はどこかで見たことがあると思うが、この商品は長谷川刃物の
売れ筋商品で、アイデア商品の代表だ。またお客さまの要望から生まれた
商品も多く、ペットボトルを切りやすくするために改良されたハサミや、
養護施設からの依頼で手の不自由な方でも使えるハサミも開発した。また
販売方法にも工夫があり、価格競争に飲み込まれないために機能性重視の
定番商品ブランド「CANARY」とデザイン性の高いブランド「HARAC(ハラ
ク)」 の両軸がある。

アイデア商品の開発はとても難しく時間がとてもかかるが、それ以上のや
りがいも感じると長谷川さんは語る。手の不自由な方向けのハサミ開発は
とても難しかったけれど、完成品を使用した方から「ありがとう」と言わ
れたときの感動は今でも印象的で、同時に中小企業だからできる丁寧なも
のづくりを誇らしくも感じたそうだ。この体験に自分は中小企業とものづ
くりの魅力が凝縮されているのではと感じた。

簡単に企業の取組みをブランディングとまとめられてしまいますが、その
背景にある情熱に触れることができた取材だった。長谷川刃物は、これか
らも職人さんの確かな技術に支えられ、これからもお客様に寄り添った商
品を作り続けていく。


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