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別府温泉湯の花エキス配合入浴剤を開発。つるつるしたお湯でセンセーシ
ョンを巻き起こしたヤングビーナス薬品工業株式会社は、3代目となる佐
分利社長に引き継がれ、円滑なコミュニケーションが取れる企業としても
センセーションを起こしつつある。名古屋女子大学2年石早さん、愛知淑
徳大学3年稲垣さん、中京大学2年石早さんが、どのような改革が行われ
ているのか探ってきました。

地元でのヤングビーナスの評価は高い。社員からはわかりやすい仕事の引
継ぎや、残業がなく有給が取りやすい職場と挙げられ、パート社員は65歳
の定年まで働き続ける人が多いことから継続して仕事ができる環境だと理
解できる。しかし佐分利社長はこの環境のことを”ぬるい”と表現してい
た。前社長の会社方針では、上からの指示で社員は働いていた。意見に従
っていれば会社としては成り立っていたが、仕事としては単調でやりがい
のなさを悩む社員も少なくなかったという。佐分利社長はそんな点に違和
感をいだき、社長就任後、”三行提報”という、社員との意見交流を始めた。
自身の社長という立場は話しかけにくい存在と考え、メールで営業部の社
員が安易に案を出せるようにと始めたもので、社長がすべてコメントを返
している。また週に一度社長自らが社員にメルマガを配信している。これ
は社長の考えが社員に届くきっかけや、社員の疑問が社長に届く連絡網と
して役立っている。つまり佐分利社長はコミュニケーションを取ることで
社員と社長との距離を密にする改革を行ったのである。この改革のおかげ
で下の階級の社員ほど働くことに意欲が見られるようになってきたという。
社長の考える会社の意義とは、”会社は継続すること”。楽しく働いて作
る商品はきっとお客様にも伝わる、と考えている。そのために社長はどの
社員も意見が言える環境づくりに力を入れているのである。

以上のことより社内改革を行った佐分利社長は、社員にとって身近な存在
になってきていると考えられる。社員からの意見で、独自の技術・湯の花
の成分を使った商品がさらなるセンセーションを巻き起こす日もそう遠く
ないのかもしれない。

ヤングビーナスは木曽川沿いにある入浴剤や化粧品を製造・販売している
会社である。入浴を通して良い体験をしてほしいという想いから、大分県
の別府温泉で製造している湯の花エキスを使用し、入浴剤を製造している。
湯の花エキスを使った入浴剤の製造をしているのは、ヤングビーナスだけ
である。
佐分利社長は、社員とのコミュニケーションを大切にしたいという。先代
の社長は、上から指示をすることが多く、社員の意見を聞き、チャレンジ
をしていく場がなかった。そんな会社を何とかしたいと思い、現社長の代
では自ら社員に向けてメールマガジンを配信し、社員のことを知るばかり
ではなく、自分のことも伝えるようにした。メールマガジンを配信するこ
とによって、社員との距離が短くなり社長の考えていることが伝わり、よ
り親近感を持ち、社員自身の考えていることが社長に伝えやすくなった。
今後の課題は、このメールマガジンをパートさんにも届くようにすること
である。

会社の目標は継続していくことである。しかし、仕事を辞めたいならば、
やめた方が良いと社長はいう。そこには、「会社に病気をしに来ているわ
けではない。辞めてその人に合った仕事を見つけるべきだと思う。」とい
う考えがある。それでも、どうしたら働く人が満足できるかを考え、1つ
の手段としてメールマガジンの配信や営業の方と毎週話し合いを行うなど
している。

また、社員には三行で提案まとめ上げて社長に提出することを行ってもら
っている。こうして提案してもらったものには、社長がコメントを書いて
返却している。社長と社員との交換日記のようなものである。社長自身が
コメントをすることで、社員の意見が出しやすい環境を作っている。
社長に就任して3年の佐分利社長。まだ会社内はぬるいという。そのぬる
い部分から積極的に手をあげられるような環境へ変化させることが今後の
課題である。

今回ヤングビーナスの取材で、私の中の社長像が変化した。社長は会社と
社員を考えて仕事をする。ヤングビーナス、佐分利社長はまさにこの言葉
通りの社長であるだろう。

「○○しなきゃ。」「○○したい。」取材中、社長は自然とそう口にして
いた。3年前までは父である先代社長の元で働いていた。この社員として
社内の様子を知り、社員として得た経験から疑問や改善するべきだと感じ
たところは少なくはないようである。その課題の一つとして、社長と社員
との距離が遠いことが挙げられる。先代社長はどちらかと言えば上から指
示をする方で、現場とは離れて仕事をされていたようだ。しかし佐分利社
長は社員とのコミュニケーションに重要性を感じ、様々なアイディアでコ
ミットを図っている。例えば簡潔に報連相が出来るツールとして「三行提
報」を取り入れたり、社長の仕事を“見える化”するため毎週社長報をメル
マガで配信したり。相手を知るためには先ず自分を知ってもらうことが大
切なのだと。そして佐分利社長がヤングビーナスのため、共に働く社員の
ために行ってきた変革は、この3年で確実に会社に変化をもたらしている。
と板津部長も強くおっしゃられていた。
社長が社員と、会社に寄り添い、問いかける。コミュニケーションを会社
の第一に考える佐分利社長、その姿こそがヤングビーナスの魅力であると
感じる。


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