標準機器部品のみならず、ギフト商品などの輸入も手掛けている。
チャレンジ精神旺盛なイマオコーポレーション。
挑戦し続けられる社風の秘密に、
岐阜大学3年山口くん、天野くんが迫りました。
イマオコーポレーションは1935年の創業以来、標準機械部品、標準治
具の製造、アルミ構造材の販売、Auto CADの販売と独自情報システムの
開発、そしてギフト商品の輸入販売を進めるなど、機械部品製造分野、情
報システム分野にのみならず、工業とは別分野の商品も取り扱うなど幅広
い分野で活躍する。
しかし、社是にあげられる「創信創機」を原点に信頼関係とビジネスチャ
ンスを作ることを重点に置かれた会社である。
今尾社長自身、創業当時から変わらない思いとして、信頼、信用を大事に
することをおっしゃっていた。その思いは業務においてとても表れている。
標準部品では、女性でも使いやすく機能性に優れたものも製造されている。
また3次元治具設計システムでは、一つひとつの部品が標準化されている
のでそれぞれを組み合わせることによってお客様のニーズに合わせた治具
設計ができるようになった。常にお客様に満足していただける商品を製造
し続けることによって厚い信頼を寄せられている。
一方、社員からの信頼も厚い。働きやすい環境を作るために職場の机のス
ペースは広く確保され、また残業も極力減らす努力がなされている。さら
に、すべての社員に対して、会社内のパソコンから売り上げや就業データ
など公平に公開されている。社員からの不満は少ないそうだ。また、最近
男性の育児休暇の取得があったようだ。部署や時期にもよるが、育児休暇
を取りやすい雰囲気があるというのも、社員からの厚い信頼があるからで
はないだろうか。他業種分野への進出としてギフト商品を輸入販売する機
会を得たのも、海外の取引先からの信頼があったからこそである。海外で
の実績があったので、海外でのネットワークを駆使し、日本ではあまり知
られていないヨーロッパの商品を独自の目線で輸入販売している。
また、イマオコーポレーションはチャレンジすることも忘れない。社長は、
社員にチャレンジ精神を持つことを伝えている。普段の業務では、失敗を
しても責められない。
むしろ、チャレンジをしなかった方が責められるそうだ。Auto CADの導
入当時も、なんのシステムかわからない状態で使い始め、独自のソフト
ウェアの開発にまで至っている。チャレンジすることがなければ、今築い
ている信頼もなかった。このようにイマオコーポレーションでは、信頼と
チャレンジが密接につながっていることが魅力にあげられる。信頼がある
から新たなチャレンジが生まれ、チャレンジがあったから信頼されるよう
になる。「創信創機」の思いを軸に、これからもより良い製品を提供し続
けていける会社だと感じた。
もしかしたら、数年後には新たな分野に発展していくかもしれない。
イマオコーポレーションの魅力とは同社の社是である「創信創機」である。
この言葉には「信用と信頼を創る、機会を創る」という意味が込められて
いる。この会社は今までいろんなことに積極的にチャレンジしてきた。例
えば、AutoCADを日本で初めて取り入れたり、このような機械系の会社で
はまず考えもつかないであろうギフト事業をしたりなどである。成功した
ことのある例ばかりではなく失敗してしまったこともあるそうだ。しかし
失敗を恐れずにとりあえずやってみるという考えのもと積極的にチャレン
ジを続けている。
この「チャレンジしていこう」という会社の雰囲気(土台)を作っているの
が「信用と信頼」である。これは「人と人との信頼・信用関係」と「企業
と企業の信用・信頼関係」である。
人と人との信頼関係を深めるために意識して行っていることは、仕事をや
りやすい環境作り、フェア&オープン、協調性である。環境づくりとして
一人の作業スペースが広くゆったりと仕事ができること、次の人が仕事を
しやすいように常に意識すること、目標はあるがノルマを設けないことと、
残業を減らすことなどを行っている。フェア&オープンとは馬鹿正直にや
るということで、嘘偽りのない情報をすべて公開することを行っている。
そのことにより安心感が生まれいい雰囲気を作っている。協調性とはチー
ムワークである。例えば誰かが一人業績を上げたら、その人だけの給料が
上がるだけでなくみんなの給料を上げてみんなで喜びを分かち合うことや、
不況期にも一人のリストラも出さず一時帰休をしてみんなで耐えて会社の
危機を乗り越えた。
社長は従業員をとても大切にしていて、従業員で社員旅行に行ったり、誕
生日の人にケーキを渡したりもする。このことによって濃い人間関係がで
きている。退職した人でもいまだに付き合いがある人がいることや、結婚
を機にやめた人が会社に遊びにくることもあることからも人間関係の深さ
がうかがえる。
企業と企業(顧客)の信頼では、先ほどのフェア&オープン、商品の不備が
あった場合のメンテナンス押し売りはしないなどを徹底している。メンテ
ナンスに関しては保障期間が過ぎていても状況を聞いて対応することもあ
る。このように地道に海外で取引先の信用を得て増やしていき、それがギ
フト事業につながっている。この会社の魅力は「信用・信頼」と「機会、
つまりチャレンジ」であるといえる。
この二つを土台に、これからも挑戦をつづけていくだろう。